特集3 <雪の回廊>ジオラマを作ろう!■道路の作り方編
■今回の使用素材です。
この図面が、全てではありません。型紙 幅280ミリ×奥行き200ミリで図面
を手書きもしくはCAD・デザインソフト等を利用して作ってみてください。
では、道路製作をはじめましょう!
道路は、たくさんの作り方がありますが、ここでは、その一例を挙げます。
ぜひ、参考にしてあらゆるシーンを製作して頂けましたらと思います。
■工程1 型紙カット。
道路最も外側の線で丁寧にカットしていきます。
カットが澄みましたら、写真のようにマスキングテープでベース板に
仮貼りします。
■工程2 型紙に沿ってガイドラインを鉛筆で引きます。
線が引けたら、型紙は取り外します。まだまだ、使いますので丁寧に
扱って下さい。
■工程3 内側の線でカット後、工程2と同様に仮貼り、線引きして下さい。
終りましたら、丁寧にはがします。
■工程4 中央よりのラインに沿って丁寧にマスキングテープをカット。
カットしたらはがしてください。
■工程5 テクスチャーペイント路面(ダークグレイ)で道路製作。
下準備が終わったら、いよいよ塗り込みに入ります。
まずは、素材を道路部分に拡げたら、軽く平滑になるように均します。
次にゴムベラに持ち替えて均一な厚みと綺麗な路面を作ります。
このような仕上げの際に最も大切なポイントは、塗り始めにベニヤの角
にそっとゴムベラを置きますが、力を抜いてその地点の厚みをしっかり
と確保してから手間に引いて仕上げることです。でないと、せっかく
上手く均せても始めのほうが透けてしまうケースが多いです。
角を決めたらゴムベラを寝かせて、ゴムベラの重みだけ
で最後まで一気に引く。上手くいかない方は、練習しましょう。
ちなみに、余分な素材がゴムベラと一緒に集められベニヤから離れる
瞬間に下に落ちる可能性もありますので、何か下に新聞紙でも敷いて
から行うのが良いと思います。
また、写真・右のように余分な素材は、ヘラを右上から斜め下へ切る
ように動かし取り除きます。
塗ったテクスチャーペイントが、半乾きになりましたら、マスキングテープ
をゆっくりはがします。
■工程6-1 道路の最も外側の白線と中央線を引くための準備をします。
型紙の白線部分(外側)までを綺麗にカットします。
カットしたものが、右の写真です。
■工程6-2 次に中央線部分を全て、カッターで切り抜きます。
そして、写真のように、裏側に両面テープを貼り、表面の白線部分から
カッターの刃先を入れ切り抜きます。それを道路の幅を見ながら
しっかりと貼ります。これで、準備完了です!
■工程6-3 さぁ、白線を塗っていきましょう!
今回は、リキテックス社のアクリル絵の具(チタニウムホワイト)を
使います。
ここでの最大のポイントは、絵の具を押し込むように塗らないことです。
置くように塗っていきます。テクスチャーペイントは、その名のとおり
ざらついたディテールで仕上がりますので、押し付けるとギザギザなライン
になりますので注意が必要です!全て塗り終えたら、静かに丁寧に型紙を
はがします。
この時、下地が完全に硬化していないと剥がれる恐れがあります。
焦らず、下地のテクスチャーペイントが完全に硬化したのを確認してから
行って下さい。また、型紙外側に沿って鉛筆で線を引いておきます。
写真・右下、中央線(白線)が入りました。
■工程6-4 外側の白線を引きます。
前述の工程で引いた線を頼りに1ミリぐらいの幅のラインをマスキング
します。曲面ではがれやすいのでしっかりと抑えて貼って下さい。
中央線と同様に絵の具を置くように塗って下さい。
■工程6-5マスキングを丁寧にはがし、外側白線より更に外部路面を塗装。
路面と異なり、砂や小石などが寄せられていたりするので、この部分は
筆塗りでテクスチャーペイントの路面(ダークグレイ)を塗っていきます。
ここは、後で、雪を乗せますので、気軽に塗ってください。
塗り終わりましたら、マスキングテープをはがして、乾燥させます。
■工程7 道路のウェザリング方法
道路のウェザリングの方法は、沢山の手法がありますが、エアブラシ
をお持ちでない方もおられると思うので、ここでは、画材用のパステル
を使用します。
写真のようなブロック状のものは、一旦、ヤスリで削って粉状にして
うっすらと筆でなぞればOKです。パステルは、様々なものが、各メーカー
から販売されており、画材屋さんに行くとたくさんありますので路面用に
ライトグレー系を中心に購入しておくと便利です。
これで道路、路面の製作が終了です。いかがでしたでしょうか?
今回は、タミヤのテクスチャーペイントを使いましたが、ターナーの
グレインペイントでも同じように製作が可能です。また、そのほか
いろんな手法で道路が作れます。路面の状態や製作のスケールにより
使用する素材は多岐にわたりますので、ぜひ、チャレンジしてみて
ください。
これは、グロスポリマーメディウムやリアリスティックウォーターなどの
水面表現材を使い、筆でたたくように塗ってみてください。
ちょっとした演出で、リアルさが出ますので、おすすめです。
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■番外編 路面の雪解け水を表現する!
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