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特集3 <雪の回廊>ジオラマを作ろう!■雪素材の使い方編(1)

 

雪の回廊をジオラマで表現!


 












今回は、あまりの暑さに耐えかねて、ぜひ、皆さんにもひんやり冷たい情景
製作で、涼んで頂こうと雪の素材の使い方をメインに雪の回廊を作ってみたい
と思います。雪の回廊とは、群馬県の草津町と長野県の志賀高原を結ぶ志賀
草津高原道路に代表される道路の側面に高く雪の壁がある圧巻の情景です。
実物は、もう少し低い壁だと思いますが、迫力を出すのと涼しさを味わえる点
そして、一般に入手しやすい30ミリ厚の発泡スチロールを2枚重ねて容易に
製作できることを理由に少々、高めの壁で表現します。

初めて製作される方も、ゆっくり慌てず、ぜひ、各項目の記事を参考にして
楽しんで製作してみてくださいね。

製作スケールは、1/150スケールです。
尚、ミニカーは、トミーテックのカーコレクションです!

では、進めてまいりましょう!
今回の製作例の全景は、下記写真の通りです。ちょっと画像の容量が重い
かもしれませんが、お許し下さい・・・

 

今回の製作例全景写真です



 







































 



■用意するもの

用意するものの一例です

□発泡スチロール 幅280ミリ×奥行き200ミリ 4個
□ベニヤ板4ミリもしくは5.5ミリ厚のもの:幅280ミリ×奥行き200ミリ 1枚

●発泡スチロールカッター 【白光】 251-01 発泡スチロールカッター(電池式)
*当店での販売は致しておりません。特になくてもカッター等で代用可能です。

●型紙 幅280ミリ×奥行き200ミリで図面を手書きもしくはCAD・デザインソフト
 等を利用して作ってみてください。

●マスキングテープおよび両面テープ
●発泡スチロール用接着剤
●紙やすり(台付きが便利です)
●筆(筆3本*うち使い古しの筆1本)

【↓雪表現素材

〇タミヤ87119 情景テクスチャーペイント雪(ホワイト)
*今回の作例では、ちょうど1個の使用です。ただし、2個あると安心ですよ!
〇スノーパウダー(*別途〇マットメディウムが必要です)

【↓道路表現素材

〇タミヤ87115 情景テクスチャーペイント路面(ダークグレイ)
*今回の作例では、1個で充分、足ります。
〇グロスポリマーメディウム(*濡れた路面表現に使用)

●パステル(*路面ウェザリング用に使用。)
【↓その他、あると便利なもの

〇ミネシマ TM-3 ヘラセットやTM-4 スパチュラセットなど
その他、●ちょっと大きめのヘラと●ゴムベラが必要です。

●パテなど(お好みで使用)

 
 

それでは、始めていきましょう?

発泡スチロールのカットの仕方

 

発泡スチロールをカットする。

まずは、発泡スチロールをカットしていきますが、マスキングテープで型紙を
仮貼りして、ガイドにしながらカットしていきます。
ここでは、コードがない分、取り扱いやすい電池式のハンディカッターを使用
します。発泡スチロールをカットする時は、この熱線カッターがあると切り口も
大変、綺麗で、何よりも切りくずが出ないのが良いところです。
カットする時に多少のガス(煙)が発生しますので、換気扇の下もしくは外で
使用してくださいね。使用上のポイントは、発泡スチロールと熱線を可能な限り
垂直に保つこと。ちなみに、同形の型紙を上下に仮貼りすれば、簡単に垂直な
切り口になります。初めての方は、ゆっくりと動かしてカットしてください。


 

 

カット後の発泡スチロールです














 


■型紙をガイドにカットしてできた発泡スチロール形状
 2枚づつ貼りあわせて使います。


 

接着します

 













 


■発泡スチロールを接着しよう!

普段は、手間を抑えるためにこのような段差は出来ないようにカットしますが
初めての場合は、肩に力が入って、写真のようになりがちです。
でも、段差ができたら、後で平滑に埋めればいいんです!
ここでは、その前に2枚の発泡スチロールを接着剤を使用して接着しましょう。
一般に発泡スチロールを接着する際に入手しやすいものをいくつかご紹介します。

A:コニシ ボンド発泡スチロール用100ml(透明)
B:コニシ ボンドウルトラ多用途SU120ml(クリヤー)
C:トミックス・シーナリーボンド(*当店にて販売中)
D:コニシ ボンド コンクリート・木材用CK11(グレー)

他のメーカーでもたくさん使えるものあるので探してみて下さい。

 

 

ズレがあったら研磨します

 


■段差が出来てしまったら・・・
 やすりでさっと軽く削ります。完全に平滑にする必要はありません。

 
 

 

ディテールをつけます















 

■ディテールをつけるため角をカットします。
上部を少し、斜めにカットして、ちょっとだけディテールをつけましょう。
また、雪素材が角で縁が切れず、後々、はがれにくいのもポイントです。

 
 

ディテール付け2

 













 


■平坦では、雰囲気が出ないので、端部の高さを若干低めにします。

水性マジックなどでカットしたい部分に写真のように印を付け、カッターなど
で切り落とします。カッターの刃先に注意して怪我をしないようにして下さい。
また、発泡スチロールカッターだと楽にカットできます。
写真では、残っていますが、水性マジックの部分は残さずカットしましょう。

 
 

段差を埋めます

 













 


■出来てしまった段差を平滑に埋めます。

 写真では、タミヤのテクスチャーペイントを使用していますが、市販の
 水性パテでも代用可能です。どちらの場合も塗りつけ後、硬化後に次の
 工程に進んで下さい。

 
 

雪の回廊・壁のディテール付け















 

■いよいよ、回廊・壁部分の形状を作っていきましょう!

毛先が開ききってしまった筆がベストです。なければ、使い古しの歯ブラシ
でもOKですよ。

まずは、大き目のヘラで全体的に2ミリ厚ぐらいにテクスチャーペイントの雪を
塗りこみます。できたら、次に写真のように横に一直線に軽くなでつけます。
それらしい形状になっていくと思いますが、いかがですか?

多少、斜めになっても全く問題なしです。自然に見えることでしょう。
後は、硬化するまで触らないことです。

 












 

■2面を仕上げ、次に上部や側面にもテクスチャーペイントで塗りつけ
 硬化させます。


 

雪のウェザリング方法
























 

■この工程は、雪のウェザリングを行います。
道路脇なので、排気ガスでちょっと汚れたところを表現してみたいと思います。
テクスチャーペイント雪(ホワイト)に路面(ダークグレイ)をほんの少量混
ぜて、筆でこすりつけるように塗っていきます。写真のように軽く汚れた感じ
になればOKです。


 

ここまで、製作できましたら、別ページの(2)道路製作編にお進み下さい。

 
 

ここからは道路が完成後の工程となります。

 
























 

■発泡スチロールは、ベースのベニヤ板に接着します。

次に接着面の隙間を埋めるようにテクスチャーペイントの白い雪や前の工程で
使ったウェザリング用のテクスチャーペイントを小さいヘラなどでのせていきます。

 
 

仕上げ

























 

■もう後半戦です!見栄えの良いジオラマは、細部まできっちりと仕上げて
あるものです。また、手間がかかっている分だけ、その作り手の思いが込め
られていると言っても過言ではないでしょう。最後に完成した時に大きな喜
びになりますので、ぜひ、細部まで丁寧に製作してみてください。

この工程では、前工程までのテクスチャーペイントを使用しても良いのですが
ここからは、モーリンのスノーパウダーとマットメディウムを使用していきた
いと思います。スノーパウダーは、粉雪を使用します。

ペーストができたら、ヘラで隙間にしっかりと入るように埋めていきます。
硬化するとまるで、同じ素材かと思わせるほどしっくりと調和します。
グルッと全周の隙間に施工しましょう!

ここまでで本体の雪表現の作り方は、終了です。

別ページにて、(3)樹木への雪化粧の仕方を公開いたしますので
引き続き、ご覧頂けましたらと思います。

 
次の工程へ 特集3 雪の回廊を作ろう! 道路の作り方編
 

 

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